「どおりで」の意味と正しい使い方|ビジネス・日常での適切な表現方法【例文付き】
最終更新日:2024年12月10日
「どうりで」「どおりで」のどちらが正しいのか、「なわけだ」「はずだ」との組み合わせ方、適切な使い方について迷ったことはありませんか?本記事では、ビジネスシーンでよく使用される「どおりで」について、正しい表記から実践的な使用方法まで、具体例を交えて詳しく解説します。
目次
まず、多くの方が疑問に思う「どうりで」と「どおりで」の表記について解説します。
正しい表記:「どおりで」
誤った表記:「どうりで」
「通り」という漢字の読み方は「とおり」であるため、ひらがなで書く場合も「どおりで」が正しい表記となります。
「どおりで」は「通りで」と漢字で書くこともできますが、ビジネス文書ではひらがな表記の「どおりで」の方が一般的です。理由を理解した際の「なるほど」という意味で使う場合は、特にひらがな表記が推奨されます。
「どおりで」は、それまでの疑問や不思議に思っていたことの理由が分かった時に使用する表現です。以下のような言い換えが可能です:
例:「どおりで売上が低下していたわけだ。競合の新製品が影響していたのですね。」
例:「どおりで遅れているはずだ。この工程に時間がかかっていたんですね。」
例:「どおりでキャンセルが多いと思った。システムの不具合があったんですね。」
【例文1】
「先ほどご報告いただいた件について、どおりで進捗が遅れていたわけですね。リソース不足が原因だったとのこと、理解いたしました。」
【例文2】
「ご指摘ありがとうございます。どおりでクレームが増えていたはずです。この問題については早急に対策を講じさせていただきます。」
【例文3】
「調査の結果、どおりで売上が低迷していた原因が判明いたしました。市場ニーズの変化に対応が遅れていたことが要因と考えられます。」
【例文4】
「データ分析により、どおりで顧客満足度が低下していたわけです。サービス品質の改善が必要と判断いたしました。」
以下のような使用方法は不適切です:
【誤用例1】
✗「計画どおりでお願いします」
○「計画どおりお願いします」
【誤用例2】
✗「説明どおりで実施します」
○「説明どおり実施します」
【誤用例3】
✗「予定どおりで進めてください」
○「予定どおり進めてください」
「どおりで」に対応する主な英語表現とその意味は以下の通りです:
例:No wonder the project was delayed.
(なるほど、そういうわけでプロジェクトが遅れていたんですね。)
例:That explains why the numbers were off.
(それで数字が合わなかった理由が分かりました。)
例:Now I understand why the client was concerned.
(なるほど、どおりでお客様が懸念されていたわけですね。)
例:That's why the system was running slowly.
(どおりでシステムの動作が遅かったわけですね。)
例:I see why the team was struggling.
(どおりでチームが苦労していたわけですね。)
例:It makes sense that the results were different.
(どおりで結果が異なっていたわけですね。)
日本語:「どおりで売上が減少していたわけですね。」
英語:
- No wonder our sales have been declining.
- That explains why our sales have been down.
日本語:「どおりでお客様からクレームが増えていたんですね。」
英語:
- That's why we've been receiving more customer complaints.
- This explains the increase in customer complaints.
日本語:「どおりで予算が不足していたわけですね。」
英語:
- Now I understand why we were short on budget.
- I see why we didn't have enough budget.
日本語:「どおりでプロジェクトが遅れていたわけですね。」
英語:
- It makes sense that the project was behind schedule.
- That explains why the project was delayed.
以下のような場面では、使用を避けるか、より丁寧な表現を選択しましょう:
状況に応じて、以下のような丁寧な表現に言い換えることができます:
「どおりで」は、ビジネスコミュニケーションにおいて重要な役割を果たす表現です。適切に使用することで、以下のような効果が期待できます:
ただし、使用する際は以下の点に注意が必要です:
本記事で解説した内容を参考に、ビジネスシーンで効果的な「どおりで」の使用を心がけていただければ幸いです。適切な使用により、より円滑なビジネスコミュニケーションを実現できるでしょう。