ビジネス文書や履歴書でよく使用される「従事」。「業務に従事する」「研究に従事する」など、仕事に関連して使われることの多いこの言葉ですが、正しい意味や適切な使い方をご存知でしょうか?本記事では、「従事」の基本的な意味から例文、類語、敬語表現まで、実務で役立つ情報を徹底解説します。
目次
「従事(じゅうじ)」は「ある物事に携わること」「仕事や任務に就くこと」を意味します。「従」は「したがう」、「事」は「つかえる」という意味を持ち、全体として「物事に専念して取り組む」というニュアンスを表現します。
「従事」は必ず「に」という助詞と組み合わせて使います:
正しい使用例:
誤った使用例:
職務経歴:
2020年4月~現在
株式会社○○技研
研究開発部にて新製品の開発に従事
業務内容:
主に以下の業務に従事
・新規プロジェクトの立案
・チームマネジメント
・予算管理
現在の業務内容:
マーケティング部にて以下の業務に従事しております
・市場調査
・競合分析
・販売戦略立案
田中部長は現在、新規プロジェクトに従事されています。
私は営業部で法人営業に従事させていただいております。
研究開発に従事
→ Engaged in research and development
営業活動に従事
→ Involved in sales activities
プロジェクト管理に従事
→ Responsible for project management
A1: 使用可能ですが、正社員の業務により適した表現です。アルバイトの場合は「担当」「携わる」などの表現がより自然です。
A2: 「従事」はより格式が高く、正式な文書に適しています。「携わる」はよりカジュアルで、日常的な表現として使用されます。
A3: 「に従事」が正しい表現です。「へ従事」という使い方は避けましょう。
A4: はい、使用可能です。特に履歴書などでボランティア活動を記載する際に適しています。
「従事」は、ビジネス文書における重要な表現の一つです。特に履歴書や職務経歴書では、自身の業務経験を適切に表現するための重要な言葉として活用されています。
使用する際は、文書の性質や相手との関係性を考慮し、適切な表現を選択することが重要です。フォーマルな文書では「従事」を使用し、日常的なコミュニケーションでは「携わる」「担当する」などの類語を使用するなど、状況に応じた使い分けを心がけましょう。
また、敬語表現と組み合わせる際は、「従事させていただく」「お従事になる」など、適切な形式を選択することで、より丁寧な表現が可能です。
本記事で解説した内容を参考に、ビジネスシーンでの効果的な「従事」の使用を心がけていただければ幸いです。特に履歴書作成や正式な文書の作成時に、ぜひお役立てください。