ビジネス文書で重要な役割を果たす「拝啓」「敬具」。形式的な挨拶として知られるこれらの言葉ですが、正しい使い方や適切な場面をご存知でしょうか?また、メールでは使用すべきなのでしょうか?本記事では、「拝啓」「敬具」の意味から使い方、英語表現まで、ビジネスで役立つ情報を徹底解説します。
目次
「拝啓」は、手紙やビジネス文書の書き出しに使用される挨拶語です。「謹んでお手紙を開きます」という意味を持ち、相手に対する敬意を表現します。「拝」は「うやうやしく」、「啓」は「開く」という意味から成り立っています。
「敬具」は、手紙やビジネス文書の結びに使用される挨拶語です。「敬意をもって」という意味を持ち、文書の終わりを丁寧に締めくくる役割があります。「敬」は「うやまう」、「具」は「つつしんで」という意味を持ちます。
拝啓
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
[本文]
敬具
令和○年○月○日
株式会社○○○
代表取締役 ○○○○
改行位置
文字の大きさ
配置
改行位置
配置
拝啓
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたび、弊社製品について多大なるご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。つきましては、貴社のご要望に沿えるよう、別紙の通り詳細な資料をご用意させていただきました。
ご検討のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
令和○年○月○日
株式会社○○○
代表取締役 ○○○○
拝啓
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
このたびは、納品物の品質不良につきまして、多大なるご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます。原因究明と再発防止策について、下記の通りご報告させていただきます。
[詳細な説明]
今後はこのような事態が発生しないよう、品質管理体制を強化してまいります。何卒ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。
敬具
令和○年○月○日
株式会社○○○
品質管理部長 ○○○○
拝啓
晩秋の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、この度弊社では創立20周年を記念し、下記の通り記念式典を開催する運びとなりました。ご多用中誠に恐縮ではございますが、ぜひともご臨席賜りたく、ご案内申し上げます。
[詳細情報]
ご出席いただけますよう、心よりお願い申し上げます。
敬具
令和○年○月○日
株式会社○○○
代表取締役 ○○○○
フォーマル
カジュアル
Dear Mr. Smith,
I hope this letter finds you well.
[Main text]
Sincerely yours,
[Your Name]
[Your Title]
[Company Name]
【誤】
拝啓
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
【正】
拝啓
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
【誤】
拝啓
暑中お見舞い申し上げます。
【正】
拝啓
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
暑中お見舞い申し上げます。
Q1. メールで「拝啓」「敬具」は必要ですか?
A1. 一般的なビジネスメールでは不要です。ただし、正式な文書を添付する場合などは使用することがあります。
Q2. 「拝啓」と「謹啓」の違いは何ですか?
A2. 「謹啓」は「拝啓」よりもさらに格式高い表現です。特に重要な案件や目上の方への文書で使用されます。
Q3. 「敬具」の後に日付を入れるのは正しいですか?
A3. はい、正しいです。「敬具」の後に1行空けて、日付を入れるのが一般的です。
Q4. 2回目以降の手紙では「拝啓」は使わないのですか?
A4. はい、2回目以降は「拝復」や「前略」を使用するのが一般的です。
これらの表現を適切に使用するためのポイントは以下の通りです:
文書の性質による使い分け
レイアウトへの配慮
代替表現の活用
本記事で解説した内容を参考に、状況に応じた適切な表現の選択を心がけていただければ幸いです。ビジネス文書作成の際に、ぜひお役立てください。